「雪国だより」佐藤多香子さんの裂き織

裂き織とは古布を裂いて紐状にし、また機で手織りしたものです。

少し前までの日本。
木綿が育たない寒冷地では特に布が貴重で、ぼろぼろになった木綿をさらに最後の最後まで使い切ったのでした。
経糸には、近辺の材料で作られる麻糸が使われ、くたくたのキレをみっちりと重ね厚みの出た裂き織は、防寒の作業着やこたつ掛けなどに生まれ変わりました。
お母さんが家族のために織った布。
それは、普通の人による大切な人のための切実な暮らしの道具でした。

倉敷本染手織研究所で染織を学ばれ、戻った新潟・長岡で今も機に向かう多香子さん。
「木綿往生」を説いた外村吉之介先生の教えを基にいろいろの織物をする中、
佐渡で本来の裂き織に出会い、それから熱心に取り組まれたそうです。

多香子さんの裂き織には、暮らしの中でいつのまにか芽生えていたもの、
古い裂き織の中に見た、人の営みに宿るなにげない美しさが、
とびとびに表れる布切れの模様のように、散りばめられているのではないか。
現代の暮らしに合わせたものを作っても、それが根本にあるように感じられるのです。

 

いつもお願いしているテーブルランナーやコースター、ポット敷の他に、
今回はついにバッグをオーダーしました。

◆紺ワンショルダー
32×30×8 (手 59cm タッサーシルク)

 

◆紫ワンショルダー
32×30×8 (手 50cm)

 

◆つづれ織り手さげ
36×26×10 (手 31cm 革)

 

◆えんじショルダー
30×27×7 (手 105cm)

 

◆ポーチ
22×15cm (経糸-麻)

 

「雪国だより」は、今週1/26(土)からです。

お楽しみに。

 

 

北限の民窯・小久慈焼

「雪国だより」では、小久慈焼をご紹介します。
(手しごとでは今回が初入荷です)

岩手県の三陸北部、久慈にある窯元です。
江戸時代末期にはじまる民窯で、柳宗悦らによって見出されました。
(関係ありませんが、久慈はNHKの連ドラ「あまちゃん」で
一躍話題となった町ですね)

もともと、寒冷な土地はやきもの作りに向きません。
寒さが厳しい冬には、土が凍ってしまい仕事にならないからです。
そんな中でも東北地方のいくつかの土地では、
江戸時代後期頃からやきものが作られるようになりました。

小久慈焼もそんな窯元の一つです。
現代に続く民窯としては最北端。まさに「北限の民窯」です。
地元で採れる、温かみのある白色の土を用いて、
日常使いの器を製作しています。

今回、小久慈焼で古くから作られてきた片口と、
リム付の皿をお願いしました。白(灰釉)と飴の2色です。
灰釉は、ふんわりと雪が被ったような、独特の柔らかな色です。
飴釉は陶土の柔らかな白色と合わさり、良い風合いです。
主張しない器ですが、東北らしい素朴さと温かみを感じさせてくれる、
「雪国だより」にはぴったりの器でしょう。

片口

やや長めにとられた口は、この窯元の特徴です。

リム付の皿。

平たい形で、ケーキ皿などにぴったりです。
温かみのある色で、食べ物も映えるでしょう。

是非、実物を手にとってご覧下さい。

小田中耕一さんの型染め

今週土曜日1/26(土)より展示会「雪国だより」を開催します。

雪国の各地から届いた品々の中から、まずは岩手の小田中耕一さんの型染めをご紹介します。
小田中さんは、毎年大好評の手仕事カレンダーの作者です。

小田中さんの作品は単純化した対象物を美しい色使いでまとめられていて、
軽やかかつリズミカルな音楽が聴こえてくるような気がします。
揉んだ和紙に一枚一枚型染めしてあります。
じわっと滲んだ輪郭が柔らかく、優しくあたたかな雰囲気を醸し出します。

額のサイズはいずれも15.6×20.6cmです。
壁や机の上にちょこっと飾れるサイズで、これだけで空間に温かみがただよいます。

小田中さん、ハンチングがお似合いでジャズが好きなおしゃれな方なのですが、
こちらの手ぬぐいにそんな雰囲気が出てますよね。

小鹿田焼 入荷しています

instagramやfacebookばかりで、うっかりブログでのご挨拶を怠っておりました。

新年も明けてすでに幾日。
間の抜けたタイミングになってしまいましたが、
みなさま本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

入荷していた小鹿田焼をにぎやかに並べて、みなさまのお越しをお待ちしております。

倉敷本染手織会 ウールマフラー

故外村吉之介氏が創設した ‘倉敷本染手織研究所’

民藝の暮らしの中で、染め織りの手仕事を学びます。
こちらの卒業生の会が、「倉敷本染手織会」です。

今回の「冬の手しごと展」では、ウールマフラーをはじめ、
ウールラグ、木綿のノッティングを届けていただいています。

手紡ぎの糸は空気をはらみ、身につけていると驚くほどあたたかいのです。

(※黄色のノッティングは外村ひろさんのものです)

どうぞいろいろ試してみて下さい。

 

Merry Christmas !!

 


(ウールのノッティングは外村ひろさん、ガラスは星耕硝子)

今夜は楽しい予定がある方も、普段通りの方も、
ひとりゆっくり過ごす方も、お仕事に励まれる方も(おつかれさまです!)。
それぞれに平和で良い夜となりますように。

クリスマスカラーでまとめてみましたが、むしろお正月にふさわしい清冽な印象の大皿は、
中井窯(直径 約31cm)。白と緑のすっきりしたコントラストが特別感を醸し出します。
食材を載せてこそ引き立つお皿でしょう。
おせちならばどんな風に盛りつけようか、と想像が膨らみます。

手しごとフォーラムのSILTA最新号(37号)も入荷しました。
特集「窯場のいま」では沖縄やちむん、小代焼、小鹿田焼、丹波焼、伊賀焼について。
他、連載企画も充実の内容です。
ご興味ある方はぜひお手に取ってご覧ください。

年内の営業は30日(日)まで、年明けの営業は1月9日(水)からとなります。
恐縮ですが、少し長めの年末年始休みをいただきます。

(月曜スタッフ 指出)

蟻川工房のホームスパン

「冬の手しごと」展に、盛岡の蟻川工房のホームスパンのマフラー(中)も入荷しています。
実用性、堅牢度を大切にし、使うほどによくなるモノ作りが蟻川工房のモットー。
マフラーも、年月を経ても色落ちしたりヨレヨレにみすぼらしくならない、一生ものです。

現在、店頭にあるのは以下の5色になります。


蟻川工房では、草などのゴミが絡まり、羊の匂いがする刈ったままの原毛を輸入。
丁寧に洗って皮脂など汚れを落とすところから作業が始まります。


下が原毛、上が洗ったもの。ふわっとして白く輝いています。


洗ってから染めた毛の繊維をほぐしながら、さらにゴミを取り除きます。


何色かの染めた原毛を使って色を調合し、カードで漉いて繊維を揃えながら色をミックス、
作りたい色にしてから手で紡いで糸にします。
手で丁寧に紡がれた糸は、空気をふんわりとふくみ、暖かいのです。


織る作業は作業全体の2−3割だとか。とにかく糸になるまでが長いのです。
織り上がったら、再び洗いをかけて仕上げます。

(月曜スタッフ 指出)

冬の手しごと展から

すっかり冬めいてきました。
鍋で、熱燗で、温まりたいですね。
酒器もいろいろ並んでいます。

小石原焼 太田哲三窯 口付徳利
小鹿田焼 柳瀬朝夫窯 徳利

森山窯 徳利 ぐいのみ大小

山内武志さんの型染め卓布
さりげない松竹梅が愛らしく、お正月にもちょうどよさそうです。

瀬戸一里塚本業窯 片口・角湯呑・3寸瀬戸皿
砥部焼 梅山窯 小皿
森山窯 ピッチャー
若狭塗 乾漆箸
龍門司焼 箸置き

こちらの板締め絞りのれんも山内さん。
麻ですが、目にあたたかく、風情のある一品です。

伊賀焼の土鍋の下に敷いたのは、インドの石製チャパティ台です。
どれもΦ12〜15cmほどで、チャパティを一枚一枚伸ばして作るための台。
脚がついていたり、裏に彫刻があったりします。

土鍋は蓄熱性能が高いため、布製の鍋敷きは焦げてしまいます。
石なら安心ですね。

湯町窯 ポット

湯町窯 カレー入 大小

ポットや片手鍋にもよいし、日本の手仕事のものとも相性ばっちりでした。
ぜひ試してみて下さい。

小代焼ふもと窯 井上尚之さんのスープカップも入荷しています。
片手スープ碗
耳付スープ碗

あたたかなお料理がおいしいのが冬のいいところ。
夏好きとしては、そう前向きに考えて乗り切ります。
みなさんも冬を楽しんでお過ごし下さい。

 

冬の手しごと展は、2019年1/14(月)まで開催しております。

年末の営業は、12/30(日)まで。
新年は1/9(水)からスタートです。