雪国だより 

週末は、企画展「雪国だより」へ多くの方々にお越しいただきました。
寒い中をありがとうございました。
先週からの天候で雪がだいぶ積もったのではないでしょうか、こちらの富山県八尾市の桂樹舎。
型染めの和紙の小物が、店内をカラフルに華やかに彩ってくれています。

小田中耕一さんの型絵染めの額絵はfacebookで多くの反響をいただきましたが、
この2日間で何点もが旅立っていきました。
どんなお部屋、どんな場所に飾られているのでしょう。
ちなみに、こちらの絵のモデルは盛岡のホームスパンです。

ホームスパンの蟻川工房のこちらのマフラーなど、
来るバレンタインデーのプレゼントにいかがでしょう?

ちょっと思いきりのいるお値段ではありますが。
手で真面目にていねいに作られた一生ものですので、
長いお付き合いの方へ、長くお付き合いしたい方へ。
色、柄が普段より多く揃っている今なら、お似合いになるものがきっと見つかるかと思います。

なお、お使いいただくうちに毛玉が出ますので、
遠慮せずに毛玉取りブラシや毛玉カッターで「やさしく」除去してください。

 

 

「雪国だより」カゴとざる

今回も「雪国だより」では、雪国ならではの手仕事といえる
カゴとざるをご紹介します。

山葡萄の手提げ。

よく一般で見かけるものとは異なり、幅が揃っていない材料を用いて編まれたものですが、
形のバランスが良く保たれ、作りもしっかりとしており、確かな技術で作られたものです。
縁や取手は特に強度が求められますが、この部分も丁寧に編みこまれていて
毎日の使用に十分耐えるでしょう。
使いこむ程に艶が出て、味わいが深まる物です。

根曲がり竹の「リンゴ手かご」

青森県の岩木山麓で作られる根曲がり竹細工。
深い雪に耐えるしなやかさを持ちます。
この手提げかごは、地元名産のリンゴを採るために使われていた形です。

根曲がり竹のかばんかご

こちらも同じく根曲がり竹ですが、長野の戸隠で作られるものです。
縁には燻した茶色い竹が巻かれ、強度を高めていると同時に
本来の竹の青色とのコントラストが美しい。

根曲がり竹のザル。

長野県の戸隠高原で古くから作られている蕎麦ザルです。
しっかりと編み込まれた熟練の仕事です。

スズ竹の米研ぎざる

寒冷地に生える、細くてしなやかなスズ竹で作られます。
使い勝手の良い米研ぎザル。

くるみで作られた「鉈(なた)入れ」です。

見慣れない形ですが、かつて山などでの作業の際に
鉈を入れて持ち運ぶためのものです。
素朴で野趣あふれる姿に引き込まれます。
素材には沢胡桃の樹皮を用いていて、独特の風情があります。
花器や小物入れとして。

沢胡桃の花器

沢胡桃の樹皮を一枚丸々使った花器。
独特の形で、素材が持つ風合いと相まって、独特の魅力を醸し出します。
上部が口で袋のような形状になっており、内部に小さなビンなどを入れれば
一輪挿しとして利用できます。

雪国ならではの風土から生まれたカゴやザル。
素材そのものの持つ風合い、人の手によってひとつひとつ作り出される形を
是非手に取って感じていただければと思います。

「雪国だより」佐藤多香子さんの裂き織

裂き織とは古布を裂いて紐状にし、また機で手織りしたものです。

少し前までの日本。
木綿が育たない寒冷地では特に布が貴重で、ぼろぼろになった木綿をさらに最後の最後まで使い切ったのでした。
経糸には、近辺の材料で作られる麻糸が使われ、くたくたのキレをみっちりと重ね厚みの出た裂き織は、防寒の作業着やこたつ掛けなどに生まれ変わりました。
お母さんが家族のために織った布。
それは、普通の人による大切な人のための切実な暮らしの道具でした。

倉敷本染手織研究所で染織を学ばれ、戻った新潟・長岡で今も機に向かう多香子さん。
「木綿往生」を説いた外村吉之介先生の教えを基にいろいろの織物をする中、
佐渡で本来の裂き織に出会い、それから熱心に取り組まれたそうです。

多香子さんの裂き織には、暮らしの中でいつのまにか芽生えていたもの、
古い裂き織の中に見た、人の営みに宿るなにげない美しさが、
とびとびに表れる布切れの模様のように、散りばめられているのではないか。
現代の暮らしに合わせたものを作っても、それが根本にあるように感じられるのです。

 

いつもお願いしているテーブルランナーやコースター、ポット敷の他に、
今回はついにバッグをオーダーしました。

◆紺ワンショルダー
32×30×8 (手 59cm タッサーシルク)

 

◆紫ワンショルダー
32×30×8 (手 50cm)

 

◆つづれ織り手さげ
36×26×10 (手 31cm 革)

 

◆えんじショルダー
30×27×7 (手 105cm)

 

◆ポーチ
22×15cm (経糸-麻)

 

「雪国だより」は、今週1/26(土)からです。

お楽しみに。

 

 

北限の民窯・小久慈焼

「雪国だより」では、小久慈焼をご紹介します。
(手しごとでは今回が初入荷です)

岩手県の三陸北部、久慈にある窯元です。
江戸時代末期にはじまる民窯で、柳宗悦らによって見出されました。
(関係ありませんが、久慈はNHKの連ドラ「あまちゃん」で
一躍話題となった町ですね)

もともと、寒冷な土地はやきもの作りに向きません。
寒さが厳しい冬には、土が凍ってしまい仕事にならないからです。
そんな中でも東北地方のいくつかの土地では、
江戸時代後期頃からやきものが作られるようになりました。

小久慈焼もそんな窯元の一つです。
現代に続く民窯としては最北端。まさに「北限の民窯」です。
地元で採れる、温かみのある白色の土を用いて、
日常使いの器を製作しています。

今回、小久慈焼で古くから作られてきた片口と、
リム付の皿をお願いしました。白(灰釉)と飴の2色です。
灰釉は、ふんわりと雪が被ったような、独特の柔らかな色です。
飴釉は陶土の柔らかな白色と合わさり、良い風合いです。
主張しない器ですが、東北らしい素朴さと温かみを感じさせてくれる、
「雪国だより」にはぴったりの器でしょう。

片口

やや長めにとられた口は、この窯元の特徴です。

リム付の皿。

平たい形で、ケーキ皿などにぴったりです。
温かみのある色で、食べ物も映えるでしょう。

是非、実物を手にとってご覧下さい。

小田中耕一さんの型染め

今週土曜日1/26(土)より展示会「雪国だより」を開催します。

雪国の各地から届いた品々の中から、まずは岩手の小田中耕一さんの型染めをご紹介します。
小田中さんは、毎年大好評の手仕事カレンダーの作者です。

小田中さんの作品は単純化した対象物を美しい色使いでまとめられていて、
軽やかかつリズミカルな音楽が聴こえてくるような気がします。
揉んだ和紙に一枚一枚型染めしてあります。
じわっと滲んだ輪郭が柔らかく、優しくあたたかな雰囲気を醸し出します。

額のサイズはいずれも15.6×20.6cmです。
壁や机の上にちょこっと飾れるサイズで、これだけで空間に温かみがただよいます。

小田中さん、ハンチングがお似合いでジャズが好きなおしゃれな方なのですが、
こちらの手ぬぐいにそんな雰囲気が出てますよね。

小鹿田焼 入荷しています

instagramやfacebookばかりで、うっかりブログでのご挨拶を怠っておりました。

新年も明けてすでに幾日。
間の抜けたタイミングになってしまいましたが、
みなさま本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

入荷していた小鹿田焼をにぎやかに並べて、みなさまのお越しをお待ちしております。

倉敷本染手織会 ウールマフラー

故外村吉之介氏が創設した ‘倉敷本染手織研究所’

民藝の暮らしの中で、染め織りの手仕事を学びます。
こちらの卒業生の会が、「倉敷本染手織会」です。

今回の「冬の手しごと展」では、ウールマフラーをはじめ、
ウールラグ、木綿のノッティングを届けていただいています。

手紡ぎの糸は空気をはらみ、身につけていると驚くほどあたたかいのです。

(※黄色のノッティングは外村ひろさんのものです)

どうぞいろいろ試してみて下さい。