伊賀焼 薬土瓶

直火にかけられる土瓶です。

昔は大きな土瓶で番茶を煮出し、そのまま野良仕事に持って行き合間に飲みました。
伊賀では’いり番茶’という、売り物にはならない茶葉や枝を丸ごと強く煎ったものをよく飲んだそうです。
その話しをきいてから京都の一保堂でいり番茶をみつけたのでさっそく買って飲んでみましたが、
とてもスモーキーな香りのするはじめて飲むお茶でした。
関西の方にはおなじみなのでしょうか。

かつて使われていた伊賀伝統の大きな’青土瓶’を、
現代でも使いやすいように半分程の大きさで形もすっきりとさせ、
ひとつひとつロクロで作ってもらっています。
ガスにかけて番茶や漢方を煮出したり、土瓶蒸しに使ってみてください。
もちろん普通の急須のようにも使えます。

口φ8cm h12cm(つまみまで)
湯呑に3〜4杯分の大きさ

 

あけましておめでとうございます

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。

今年も様々な手仕事の良品をみなさんにご紹介できるよう張り切って参ります。

 

小鹿田焼 黒木昌伸窯の新着品を店頭に並べました。

注文していたお鍋の取り皿に程よいものも届いています。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

 

「倉敷の手仕事展」倉敷ガラス

現在開催中の「倉敷の手仕事展」では、倉敷ガラス・小谷栄次さんの仕事をご紹介しています。
(手しごとでは初めてのご紹介です)

倉敷ガラスは、小谷真三さんによって始められた、手吹きガラスのこと。
戦後、クリスマスオーナメントのガラス玉作りをしていた真三さん。
1日に3千個も、それも形を規格通りに揃えるという厳しい仕事だったそうです。

ある日、倉敷民藝館の初代館長である外村吉之介に、
コップの製作を打診されたところから、倉敷ガラスの歴史は始まります。
吹きガラスの製作は、今も昔も複数人の作業が基本です。
一人で製作するのは非常に困難でしたが、試行錯誤の末に技術を確立させました。

息子の栄次さんは、大学卒業後に真三さんに弟子入り。
最初の6〜7年間は、小鉢だけをひたすら作り続けるという
厳しい修行だったそうです。
自分の作品を作って良いという許可をもらえたのは、独立から10年後だったそうです。

栄次さんの小鉢。


繰り返しの仕事で培われた、端正で芯の通った形。
栄次さんのガラスは、父・真三さんとはまた違う魅力を放ちます。

シンプルなコップ。

泡のワイングラス。
泡のワイングラスは、「ちょっと手間がかかるんよ」と言われつつも
お願いして作っていただきました。

徳利とぐい呑み。

外村吉之介の「健康で、無駄がなく、真面目で、いばらない」という言葉を胸に、
暮しに寄り添う器づくりに取り組む栄次さんの仕事。

ぜひ、手に取ってご覧ください。

「倉敷の手仕事展」外村ひろさんのノッティング

10/30からはじまる「倉敷の手仕事展」には、倉敷発祥の「ノッティング」が並びます。

ウールや木綿の椅子敷き「ノッティング」
各地の民藝館で見かけたことはないでしょうか。
松本民芸家具などの椅子の座面の曲線に沿うようになじんでいる姿。
心おどるシンプルで楽しい模様。

これは、倉敷民藝館の初代館長、倉敷の民藝の発展に大きく寄与した外村吉之介(1898-1993)が考案した織物で、
自身が倉敷民藝館付属工藝研究所として創設した「倉敷本染手織研究所」で、今も教えられつくられています。

手しごとでは、研究所で外村先生から指導を受けた 外村ひろさん がつくるノッティングをお取り扱いさせていただいています。

 

先日工房におじゃまし、つくるところを見せていただきました。

このように専用の織機に経糸の木綿の太い糸が張られています。

ウールの束を経糸に結びつけ、はさみでカットする、のくりかえし。
knot(ノット:結ぶ、結び目)が名前の由来で、
ペルシャ絨毯などの作り方と原理は同じです。
元は、いろんな織物からでる残糸の再利用から考案され、
当時研究所では糸の選別からはじまり、それは大変な手間がかかったそうです。

ひろさんのノッティングは毛足がやや長めで、表情豊かな仕上がりが魅力です。
しっかりとした厚みになって、おしりを優しく受け止めてくれます。

 

壁には倉敷民藝館付属工藝研究所時代の素晴らしい型染め卒業証書が。

そして、おもしろいものが出てきたのよ、と楽しそうに見せて下さったのは・・

あ〜!この柄はまさに!
ドキドキしてしまいました。

ひろさんは外村先生のご子息とご結婚され、倉敷から離れて暮していましたが、
お宅に訪れたご高齢の先生が残していったメモ書き?のようなものでした。
じっとしていることのない人で、なにかいつも考えたり手を動かしたりしてたわね、と。

ひろさんのお宅にも同じデザインのノッティングがありました。
使われて少しくたっとした風合いが、
古いスペインの椅子、通称ゴッホの椅子とぴったりでとても素敵。

西洋の雰囲気もあるノッティングは、さまざまな文化を吸収した現代の生活にもすんなりなじみます。
あなたのお部屋にもいかがでしょう。

 

 

 

11/30〜「倉敷の手仕事展」のおしらせ

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倉敷の手仕事展

2019/11/30(土)〜12/16(月)

 ※初日「倉敷緞通」瀧山雄一さんが在廊します

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瀬戸内海に面し、温暖で穏やかな気候で知られる岡山県倉敷市には、
今なお魅力溢れる手仕事が息づいています。

い草の産地ならではの製品としてつくられた「倉敷緞通」や、
いかご、鍋敷きなどのい草の編組品(須浪亨商店)

手仕事の温かみある「倉敷ガラス」

倉敷民藝館初代館長・外村吉之介が設立した染織の学校「倉敷本染手織研究所」
卒業生によるマフラー、ノッティング椅子敷などの手織りの品々

様々にご紹介いたします。
この機会にどうぞご覧ください。

 

初日11/30(土)には、「倉敷緞通」の作り手である瀧山雄一さんが在廊されます。
他に類を見ない手織りの絨毯について、など、なんでも質問してみて下さい。

 

 

 

しめ飾りと干支鈴 入荷しました

これらを目にすると、あー今年も暮れるなあと思います。

はやいですねぇ・・・(毎年飽きもせず言ってしまう)

 

藁細工の鶴と亀は、宮崎県高千穂でつくられたものです。

稲刈りが終わり、冬の準備。日本の農村では冬の間の仕事の一つに藁細工がありました。

亀(大)16×28cm
亀(小)8×16cm
鶴(大)13×22cm
鶴(小)18×29cm

 

小さい方は手のひらにものるサイズでかわいらしく、

大きい亀は壁にかけると堂々とした存在感があります。

いずれも丁寧につくられたことがよくわかる、しっかりとした美しい仕上がりです。

まだ青く清々しい稲藁。

1年を通して成長した稲と人の手が作り出すかたちから、営みの時間が感じられます。

お正月用として飾っても良いですが、神話や神事が色濃く伝わる高千穂では、

どの家も一年中注連縄(しめなわ)を飾る風習があります。

まして縁起のよい鶴と亀。健康や幸福への願いを込め、お部屋にしばらく飾っておきましょう。

 

 

そしてこちらの干支鈴。来年は子年(ねずみ年)。

有田焼 大日窯で毎年つくられている干支の小さな磁器の鈴です。

ずいぶん小顔でふっくらとしたおなか、コロンという鈴の音もかわいいらしいです。

赤絵が施されたものと、無地のものがあります。

数に限りがありますので、毎年集めているという方は、どうぞお早めにお求め下さい。

 

干支鈴
w5cm h4cm

 

新着の小鹿田焼が並びました

新着の小鹿田焼が並びました。

いくつかピックアップしてご紹介します。

 

黒木昌伸窯

1合壷 Φ8cm h9.5cm

 

8寸皿 Φ24cm h6.5cm

 

4寸片口 w13cm h7.5cm

 

5寸すり鉢 Φ15cm h7cm

 

一輪挿し Φ8.5cm h8.5cm

 

坂本義孝窯

8寸皿 Φ23cm h5cm

 

6寸片口 Φ17cm h8.5cm

 

5寸皿 Φ15cm h3.5〜4cm

 

4寸皿 Φ12cm h2.5cm

 

柳瀬晴夫窯

8寸深皿 Φ24cm h6cm

 

日常的に使いやすいサイズのお皿や鉢、飯碗など所狭しと並んでいます。

どうぞおでかけください。

 

富山・民藝の旅 中編

間が空きましたが、富山・民藝の旅の前編(http://oyamadai-teshigoto.com/archives/8952)の続きです。

南砺市立・福光美術館、躅飛山・光徳寺(ちょくひざん こうとくじ)の次に、
「わたなべ木工芸」さんにお邪魔しました。

手仕事フォーラム的には「わたなべ木工芸」さんと言えば、けやきの白木のパン皿です。
私もパン食の朝の定番です✨
トースターでカリッと焼いたトースト、カリッと温めたクロワッサンやお食事パン。
その「カリッと」を損なわずに美味しくいただける、パンのためのパン皿!

わたなべ木工芸さんは富山県の伝統工芸である庄川挽物木地の工房です。
三代目の渡辺博之さんが、実際の作業を見せてくださいました。


様々な道具を使って削っていき、最後はヤスリで磨きツルツルに仕上げます。

削る間はあっという間ですが、大きさや形を揃えるために少し削っては寸法を確かめ、
慎重に作業を進められているのを見ると、これは想像以上に手間のかかる作業だと思いました。

こちらでは木地師としての仕事にとどまらず、漆塗りまで手がけます。
よって、商品として完成させたものを工房のギャラリーや外部の展示会に出店するなどして販売されています。

あえて無塗装の白木のパン皿は、当店の元オーナーである久野恵一さんが見本を持ち込んで作ってもらったもの。初めて見せていただいた時には、久野さんも、さて売れるかどうかといった感じだったのを覚えています。
今ではすっかり人気の定番品です。

(指出)