佐藤多香子さんのコースター

「手しごとのガラス展」にあわせて、多香子さんにコースターをお願いしました。

冷たい飲みものを入れると、汗をかくグラス。
木製テーブルなどは輪染みの原因になるので、
よく吸ってくれるコースターはかかせません。
裂き織などの素朴な風合いが、手仕事のガラスによく合います。

こちらは裂き織ではなく、’きびそ糸’を織ったもの。
きびそ糸とは、絹糸にならなかったくずの部分を紡いだ、不揃いの太い糸です。
シルクのようにツルツルの光沢とは異なり、くしゃくしゃぼこぼこガサガサとしています。
でも、粗野な中にどこか輝きを感じるような、魅力のある質感です。
藍染めをすると、不揃いから生まれる濃淡が、さらに美しさを生みました。
きびそ糸はタンパク質を多く含むため、均一に染まらないようです。
(余談ですが、ものすごく臭かった!とのこと)

 

こちらは木綿の裂き織。吸水性バツグンです。

グラスは沖縄の再生ガラス(左)と、そこで技術を得て独立した方の再生ガラス(右)。
なんていうことのない普通のコップ。
この何気なさが、よいです。

 

 

星耕硝子 ’リム付角深皿’について

星耕硝子の昨年の個展の際に、特注で依頼したお皿を、今年も作っていただきました。

伊藤さんの吹くガラスは、柔らさの中に芯がある。
端正で、しっかりとした造形をもちます。

ガラスの器を手にした時の、少しの緊張を和らげる、
手なじみの良さと、ぽってりとした厚みの安心感が心地よく、
それが大きな魅力だと感じていました。

そういう良さを活かした、使いやすく美しいお皿を、と提案したものでした。

持ちやすいように、深さとフチ(リム)をつけてもらいました。
4枚くらいなら重ねることもできます。
大きさφ21cmほど。

星耕硝子の深い青に、ジャガイモの白くて冷たいスープ ‘ヴィシソワーズ’ がよく合いそうだと、妄想しながら待ちました。

妄想が現実に。(↑去年のブログから)

フチがあると、フルーツを切って載せただけで、美しく、おいしそう。

昨年は、青と無色クリアの2色でしたが、今年は緑もお願いしました。

落ち着いた色味。
赤いトマトのカッペリーニなど、映えそうです。これはまだ妄想の段階。

使いやすさが美しさにつながっています。

 

 

手しごとのガラス展 はじまりました

各地の作り手より届いたガラスをめいっぱい並べました。

沖縄/奥原硝子
秋田/星耕硝子
福岡/太田潤
和歌山/本宮ガラス
東京青梅/RainbowLeaf

どれも暮らしに寄り添うような、温かみのあるガラスです。
根底に共通のものはありながらも、作り手それぞれの魅力を持っています。

展示の様子です。

 

なかには売れてしまったものもありますが、ご容赦下さい。
店の半分はたっぷりとガラスですので、まだまだございます。
いつもの焼きものなども置いております。

みなさまのお越しをお待ちしております。

 

 

 

星耕硝子「手しごとのガラス展」から ③

去年の個展で作っていただいた「栓付ピッチャー」。
「蓋のできるピッチャーがほしいなー」と、
無邪気なスケッチを渡してできあがってきたものです。
伊藤さんの造形センスと技術の高さにうなりました。

そして今年も作っていただきましたが、、さらに精度があがってます・・!

なんて美しいプロポーション。

まるで、手でロクロ成形した陶器のようです。
もちろんガラスは熱くて直接触れません。
伊藤さんにとって、ポンテ(息を吹き込むパイプ)やハサミやコテなどの道具が、
もはや手の一部になっているのでしょう。

こちらは定番のピッチャー


こちらも「宙吹き」という、型を使わずに中空で作る技法なので、
ひとつひとつがそれぞれに個性的です。
個性は、同じ親から生まれても、それぞれ違う体をもつことと同じで、当たり前のことです。

届いているもの、いろいろありますが、
写真だけ、駆け足ですみません。
紹介しきれないので、また折をみてブログに載せますね。

手しごとのガラス展は、あさって5/26(土)からです。

お待ちしております。

 

 

 

太田潤手吹き硝子工房「手しごとのガラス展」から ②

今年3月の個展でも人気の高かった潤さんの「小さい花さし」

基本の形は3種類ですが、いろんな色で作られていることと、
個体差のためか、かなりたくさんの種類があるような気がします。
下部は型にはめて息を吹き込みますが、上部は自然なふくらみが活かされ、
のびのびと自由な印象です。
窓辺に並べると楽しくなって、いくつも欲しくなってしまいます。

こちらは小さくない「六角花さし」

雑草と呼ばれてしまうような道端の小さな花もよく似合います。

形と色の組み合わせはまだありますので、お気に入りの1点を探してみて下さい。

 

今回もランプシェードが少し届きました。
こちらは板ガラスを再生したもので、吊り元の辺りの厚みのある部分が、ラムネ色に見えて、
うっとりするほどきれいです。
(この写真は個展の時のものです)

 


個展の時に自宅用に買ったモール小鉢。
これも板ガラスを再生したものです。
工業製品が人の手を通してこんな風に生まれ変わることに、手仕事の良さを思います。
ガラスという無機質な材料なので、ことさらに人間味を感じるのでしょうか。

 

「手しごとのガラス展」から① 奥原硝子

沖縄の吹きガラスの本流である「再生ガラス」を今でも続けている奥原硝子。

廃ビンや板ガラスを砕き溶かし、新たな命を吹き込みます。

ぽってりした厚みと心地よい重みを持ち、

素朴で飾らない実用的なコップなど、まさに質実剛健という風で、

材料ガラスのものとはひと味違った力強さがあります。

 

◎3半コップ

 

◎ペリカンピッチャー


 

◎ピッチャー 特中・小

 

◎長片口・太ぐいのみ

 

◎ワイングラス・平角デカンタ

 

◎ミルク入れ

 

◎口返し切立鉢


一部を写真でご紹介しました。

次回はまた別の作り手のものを紹介します。

 

手しごとのガラス展は、5/26(土)からです。

 

 

 

「初夏の染付とかご」延長します

今年のゴールデンウィークは、お天気に恵まれた所が多かったようで、
みなさん良い時間を過ごされたのではないでしょうか。

手しごとにもたくさんの方が足を運んで下さり、感謝申し上げます。
染付とかごの涼やかな組合せを楽しんでいただけたようで、うれしいです。

期間が少し短かったので、このまましばらく染付とかごを並べております。
連休中に働いていたみなさん、お待ちしておりますよ。

日本各地の働く美しいかご類、元は農閑期、冬の仕事ということがあり、この春前後に入荷する事が多いです。
優れた職人は減少の一途を辿っており、数を揃える事は難しくなってきています。

よいものがまだ並んでいますので、この機会にぜひ手に取ってみて下さい。

◎長野・根曲がり竹

茶盆かご

茶碗かごとしては少し小ぶりな丸型です。
毎日使う器をいれておくのに、場所を取らずに良いサイズです。
お茶のセットにももちろんぴったり。

 

せっけん入れ

小さいなかに見所たっぷり。
フチに巻かれた煤竹がアクセントになっています。
草花を生けてもよし。
食卓で調味料入れなどにしてもよし。
柳家では同形のものをおしぼり入れに使ったそうです。

 

◎栃木・寒竹

栃木・寒竹

取手付きかご・花型かご・くず入れかご など

くず入れは観葉植物の鉢カバーにもよさそうです。

 

◎岩手・鈴竹

つぼけ・豆腐かご・文庫行李・弁当行李 など

 

◎岩手・真竹

横駄かご

元はコンテナのような大きな「横駄かご」を生活の中で使いやすいように改良したもので、
底には力竹が付けられ、床置きで引きずりやすく、摩耗しにくいです。

 

◎千葉・真竹

草取りかご など

固い2〜3年目の竹を使い、頑丈に作られています。
何重にも巻かれたフチが、美しい意匠に結びついています。

 

◎山梨・鈴竹

深ざる など

富士山麓で採れる鈴竹が使われており、ひごの細さが特徴です。
目が細かく水切れがよいので、ざるに適し、こちらは野菜の水切りに程よい深さです。
このようにお猪口をいくつか伏せておくのも雰囲気がよいですね。
お店のように、ここから選ぶのも楽しいです。
他に浅いそばざるもあります。

 

 

「初夏の染付とかご」から

今年の初夏は、染付の器とかござるの爽やかな組合せをお楽しみ下さい。

新たに届いているかごを一部ご紹介します。

 

◎栃木 寒竹細工

細い寒竹を1本ヒゴどりして編まれるかご。

他の多くのかご細工の竹や蔓のように、材料の良い時期に伐採し、
保管しながら一年間使うということができません。

採ってすぐの青々した寒竹は、弾力性と粘りがあり、折れずに美しい曲線を生みます。

◇手付き椀かご

底から持ち手まで一体で編まれた曲線が美しく、かつ、頑丈です。

水に強く、ひごを割かず丸のまま使われるので、カビが発生しづらく、台所などの水場での使用に適します。

底上げになっているので、水が切れます。

まさに実用と美しさを兼ねたものです。

 

◇花型ざる

 

◇深ざる(φ40cmほど)

 

◇浅ざる

たまに紫がかった部分が混ざりきれいです。

 

◎房総のかご

関東の中でも温暖な千葉県。菜の花などの花畑の多い地方です。

豊富な竹を利用して、「花かご」とも呼ばれる「背負いかご」をはじめ、漁業や農業で使う頑丈なかごを様々に作ってきました。

◇花かご

 

◇草ざる

 

◇長芋かご

 

◎福島 マタタビ細工

奥会津で古くより、たどれば縄文の時代から作られていたという編組品。

永年、生活の中で作り使われてきた道具は、現代、工芸品としてもまた作られ続けています。

白く柔らかなマタタビには、やさしい風合いがあります。

小深ざる・米研ぎざる

 

◎新潟 樹皮細工

◇くるみ手提げ

野趣あふれるくるみの手提げかご。皮の表を表側にして編んでいます。

皮の裏側は、黒に近い焦げ茶色です。

明るい印象で、夏の装いにもいいですね。

 

雪国だよりの時にブログに書いたかご類(1)

その(2)の産地から再び届いてもいますので、楽しみおいで下さい。